バーチャルレストランのフランチャイズを飲食店で開業。失敗しないブランドの選び方
バーチャルレストランを導入したいけど、フランチャイズに加盟するのはどうなのか?
手数料やノルマ、実際に売れるのか?などたくさんの不安があると思います。
実は、バーチャルレストランフランチャイズに加盟することには大きなメリットがあります。
この記事を読み終えると、バーチャルレストランのフランチャイズに加盟するメリットを理解することができます。
また、同時にデメリットも理解することでフランチャイズ加盟のタイミングを見極めることもできます。
バーチャルレストラン導入を失敗したくないのであれば、ぜひこの記事を最後まで読んでみてください。
バーチャルレストランをフランチャイズで始める場合のメリット
バーチャルレストランのフランチャイズに加盟するメリットを、バーチャルレストランフランチャイズを運営するXkitchen視点で3つご紹介します。
1)最短2週間で開業可能
バーチャルレストランフランチャイズでは、UberEatsや出前館とパートナー提携を結んでいるため、無駄な手間が一切ありません。
例えば、メニューの写真撮影や登録です。フランチャイズ運営元がプラットフォームの登録に必要な素材を持っていますので、既存の飲食店を続けながら無理なくバーチャルレストランを開業できます。
2)簡単オペレーション
バーチャルレストランのフランチャイズで提供されているメニューは、簡単なオペレーションで美味しい料理ができるように研究されています。
炊飯、食材の解凍さえしていれば、仕込みは完了です。
ほとんどの料理は、注文を受けてから1分以内に商品が完成するオペレーションになっています。
調理も簡単なので、オペレーション動画を見るだけで理解できます。
既存店のアルバイトでも即日対応できるのが大きなポイントです。
3)コストを抑えてはじめられる
バーチャルレストランフランチャイズに加盟するメリットはコストを抑えてスタートできることです。
フードデリバリー手数料が必要ですがそれでも十分に売上増加が見込めます。実際にXKitchenの加盟店様の中で、1業態で30万円の売上増加を達成されている店舗もあります。
ロイヤリティを加味しても、20%を超える利益を残すことが可能です。
売上 | 100% |
食材原価 | 25% |
包装原価 | 5% |
広告宣伝費 | 3% |
人件費 | 店舗スタッフの空き時間を活用 |
手数料 | 35% |
店舗維持費 | 既存店舗を活用 |
フランチャイズロイヤリティ※ | 10% |
利益率 | 22% |
自社でバーチャルレストランを立ち上げる場合は、メニュー開発や商材撮影などのコストもかかるため場合によっては利益がほとんど残らない場合もあります。
また、メニューの流行りは変わりやすいため、業態切り替えがスムーズにできる点でもフランチャイズに加盟するメリットがあります。
バーチャルレストランをフランチャイズで始める場合のデメリット
次に、バーチャルレストランのフランチャイズに加盟するデメリットを、4つご紹介します。
1)集客方法が限られる
実店舗であればやりやすい集客方法も、バーチャルレストランでは相性が悪いものがあります。
例えば、看板を使った宣伝は実店舗では効果が出やすいですが、客席を持たないバーチャルレストランの場合は効果が期待できません。
バーチャルレストランでは、実店舗のような集客方法が展開しにくいためWeb広告がメインとなります。
Google広告や、UberEats内の広告など、初めてWeb広告に触れる方には少しハードルが高いのが難点です。
Webマーケティング・デザインの知識も必要になるため、専門知識を持ったバーチャルレストランFCのスタッフに手伝ってもらうのが無難です。
2)実店舗のようなコミュニケーションが取れない
実店舗ではメニューをお伺いしたり、会計をする際にお客さまとコミュニケーションをとることができます。
バーチャルレストランでは、このように気軽にコミュニケーションを取ることができないため密接な関係性を作ることは難しいです。
また、実店舗での接客や雰囲気をアピールできないため、ホスピタリティや地域密着性で勝負することはできません。
3)加盟金や保証金が発生する
フランチャイズの加盟にはほとんどの場合加盟金、保証金がかかります。高いところではバーチャルレストラン加盟金が100万円弱かかるところもあります。
開業時の資金が負担になりそうであれば、加盟金、保証金が安いバーチャルレストランの加盟を検討しましょう。
4)ロイヤリティが発生する
毎月本部へのロイヤリティが必要にあります。バーチャルレストランによっては月に数万円設定されている場合や、売上によってパーセンテージが変化する歩合制があります。
売上規模によって手元に残る利益が大きく変わりますので、ロイヤリティは契約時に必ず確認しましょう。
飲食店でバーチャルレストランフランチャイズを始める前の確認ポイント
バーチャルレストランを失敗しないために、確認してほしいポイントをまとめました。
ここで紹介する内容が自社で実行可能か確認してください。
万が一難しい場合でも、バーチャルレストランフランチャイズの運営会社が全て請け負ってくれる場合もあります。
対象エリアにおけるフードデリバリーニーズの調査
出店予定エリアのデリバリーニーズの調査は必ずおこなってください。
ここでは、飲食店激戦区のフードデリバリーニーズの調査方法をご紹介します。
さらに、UberEatsを使ってニーズを調査する方法を解説しますので、ぜひご活用ください。
①飲食店激戦区でのニーズ調査方法
飲食店激戦区では、商品が他店舗とかぶると価格競争に陥りがちです。
そのため、他店舗と競わない部分でのニーズ調査が必要となります。
今後の売上を伸ばすための、ニーズを調査する上でフードデリバリーニーズ(人気があるメニュー)の絶対的な法則を知っておきましょう。
それがこちらの2つです。
- 家で作れないもの
- コンビニで買えないもの
この2つの条件をクリアしてる商品は高い確率で売れます。
逆にいえば、この両方ともを満たさないものは売れない確率が高いです。
また、Youtuberが取り上げ始めたメニューもニーズが高まる傾向があります。
登録者5万人ほどのYoutuberに注目し、複数のYoutuberが取り上げるようなものがあれば今後流行る可能性があります。
そういった商品を見つけたら、まずは簡易的にでも商品化して、すぐに販売を開始します。
できれば数商品を使って試すことで、飲食店激戦区でのニーズをしっかり確認することができます。
また、エリア売上を独占できる可能性もあります。
【補足】メジャーになりすぎるとデリバリーニーズは減る
人気が出過ぎてコンビニでも買えるようになった商品は売れにくい傾向があります。近年ではコンビニでも魯肉飯が目立つようになりました。
どこでも買えてしまうようなものは差別化がしにくくなりますので注意しましょう。
②UberEatsお客様注文ページから推定
次に、UberEatsを使ってニーズを調査する方法をご紹介します。
UberEatsでは、掲載ページの評価数が1番の指標となります。競合となるお店の指標を細かくチェックすることで、ニーズを理解することができます。
過去3ヶ月間のお客様評価数、評価平均が店舗選択時に表示されます。
評価数は注文されるお客様にとって目に見えて分かる数値のため、注文する店舗探しの1つといえます。
評価は☆1~☆5の5段階評価となっています。
目安ですが、口コミは注文したお客さまの約10%ほどが記入してくださいます。
自社が営業するエリアの周りの店舗を調査する際に、月間に記入されている口コミ数をチェックしましょう。月に10件ほどの口コミが記入されているなら、月間100件の注文を受けていると予想できます。
1ヶ月間しっかり調査する必要があるので時間と労力がかかる調査方法であるのが難点です。
補足ですが、お客様から頂く評価と注文の状態によって『UberEats厳選』を獲得できます。
UberEats厳選とは?
(UberEats厳選になると上記のメダルがつきます。)
質の高いサービスを提供しているレストランがもらえる称号です。
毎月1日に過去90日間の実績を見て評価されます。
UberEats厳選をもらう5つの基準とは?
評価 4.7以上
オンライン率 85%以上
注文(数) 40件以上
不成立となった注文(率) 1%未満
不正確な注文(率) 1%未満
また、高評価になるものの中には例外もあります。
- 開店から3ヶ月未満の店舗
- サクラ評価
このようなものは、本来のニーズとはずれてしまうため、ニーズ調査の上では参考にしないようにしてください。
バーチャルレストランフランチャイズブランドを紹介
バーチャルレストランを開業する上で、どのフランチャイズブランドを選ぶかはとても重要です。
どんなメニューが自分のエリアで人気か。
よく見るバーチャルレストラン運営会社は全国展開しているか、など細かく調査して比較してみましょう。
Xkitchen
HP:https://x-kitchen.jp/
ブランド数:20
代表ブランド:台湾ルーロー飯/POKE丼
初期費用:20万前後
ロイヤリティ:11%
特徴:食材やオペレーションが似ている業態をグループ化
Xkichenでは、出店エリアの競合調査もおこない、出店時にできるだけ有利になる業態を提案しています。自社での調査のやり方がわからない、難しいという方はXkichenに競合調査依頼も含めお問合せください。
会社名:TGAL
HP:https://tgal.jp/
ブランド数:76
代表ブランド:Burgers Cafe /神楽 /太陽の麺
初期費用:20万+ブランド費用10万
ロイヤリティ:5%
会社名:バーチャルレストラン
HP:https://www.virtual-restaurant.co.jp/
ブランド数:47
代表ブランド:CrazyWaffle
初期費用:40万円〜300万円
ロイヤリティ:10%〜15%
特徴:メディア実績多数
メニューの食材、調理方法の確認
バーチャルレストランで開業する業態が決まったら、メニューにどんな食材を使用しているのかを確認しましょう。
バーチャルレストラン用の食材の置き場が必要になり、既存店舗の材料の置き場がなくなってしまった、なんてことにならないように注意しましょう。
運営中の業態と離れすぎているメニューはできるだけ避けるべきです。例えば、普段はお米を使わないのにバーチャルレストラン用にお米を用意するパターンなど。これは食品ロスの原因になるので避けましょう。
また、各メニューの調理方法を確認しておきます。
できるだけ短時間で、簡単に調理できるものが理想です。
理想的なのは、今運営している実店舗で使用している食材との親和性が高いものです。
実店舗との親和性が高いと、食材のロスを減らすことができます。
フランチャイズごとの収支計画を確認
デメリットで紹介した内容と重複しますが、各フランチャイズキャリアによって、初期費用やロイヤリティの条件が異なります。
主にロイヤリティは売上に対する歩合制のケースと、月額◯万円といった固定額に分かれます。
中にはボランタリーチェーンのような仕組みで、指定食材の材料差益のみで運営されているフランチャイズもあります。
一般的な相場としては1業態導入で10万円〜20万円程、ロイヤリティは10%前後が多くなっています。
XKitchenが提供するバーチャルレストランブランドの実績
店舗の立地や開始時期、営業時間や競合状況、顧客評価など様々な要因が重なり、売上として反映されます。
ここでは、一部店舗の実績をケーススタディとして公開します。
1.西五反田店(都心部パターン.2021年12月スタート)
最強のカオマンガイ 西五反田店:¥354,320
THREE STAR海南鶏飯 西五反田店:¥759,558
2.向ヶ丘遊園店(郊外パターン.2021年10月スタート)
最強のカオマンガイ 向ヶ丘遊園店:¥270,790
THREE STAR海南鶏飯 向ヶ丘遊園店:¥271,910
実際の店舗の声
「店舗負担少なく、想定以上の売上を作れました」
実店舗では、3名稼働。でも2.5名で回せる時間帯もある。
そんな0.5名を埋めることのできるのが魅力です。
鶏にこだわったお店をしていたので、正直なところ業界イメージ的に、味や品質にはじめは懐疑的でしたが、サンプルを試食してみて美味しく、安心しました。
いまでは導入ブランドも増やし、”店舗内新規事業”といったイメージで展開しています。
by向ヶ丘遊園店(2021.11)
忘れずに確認しておきたいポイント
バーチャルレストランフランチャイズに加盟するにあたり、忘れてはいけない確認ポイントを紹介します。基本的な内容ですが、バーチャルレストラン立ち上げにとても重要なポイントです。
1)飲食営業できる物件があるか
既に実店舗をお持ちの方は問題ありません。
まだ店舗を用意されていない場合には、2つの方法から検討してみてください。
①クラウドキッチンを利用する
調理スペースのみをレンタルする方法です。
デリバリー専用として人気のスタイルで、物件の賃料や内装費が負担がないのが特徴。
スペースのレンタル費のみ発生します。
②自宅で開業する
必要な設備を整え食品衛生法に基づく営業許可を受ければ、自宅での開業も可能です。
しかし、こちらの方法はハードルが高いためおすすめできる方法ではありません。
必要な設備の中には、改装が必要なものが多く、開業時のコストが大きくかかりすぎてしまうためです。
2)飲食店営業許可証があるか
既に実店舗をお持ちであれば問題ありません。
例外的に、ご自宅/カラオケ/漫画喫茶/ホテル/ネットカフェでも
営業許可の条件を満たしていれば、営業許可証の取得が可能です。
各地域によって取得条件が異なるため、食品衛生協会の HPをご確認ください。
※参考 一般社団法人東京都食品衛生協会
3)追加設備が必要か
実店舗とは全く違う業態を導入する場合、追加設備が必要になる場合があります。
その際には大きく追加費用がかかる場合があるので注意が必要です。
4)オペレーションできるスタッフがいるか
実店舗を運営中であれば、実店舗のスタッフをバーチャルレストランの要員としても使うパターンが多いです。
しかし、1からの立ち上げの場合は新たにオペレーションスタッフを採用する必要があります。
人件費の負担も増えることになりますので、業務量に合った人員の配置を心がけましょう。
まとめ
今回は、バーチャルレストランをフランチャイズで始める場合のメリット・デメリットについてお伝えしました。
バーチャルレストランはお手軽に始められる分、売上も伸ばしやすくたくさんのメリットがあります。その反面、ライバルが増えすぎるなどのデメリットもあります。
しかし、事前にしっかりと調査をした上でバーチャルレストランを開業すれば大きく失敗することはありません。
調査には専門的な知識(アプリ、ウェブ、マーケティングなど)が必要になる場合があります。
自社で解決が難しい場合には、デリバリー専門で実績を積みあげてきたXKitchenにご相談ください。問い合わせは無料なので、自分のエリアで黒字化の見込みがある業態はあるか?などお気軽にお問合せください。